バルトーク / コントラスツ

作曲家は作曲するとき、自分が演奏できる楽器のため、依頼を受けて、もしくは友人・知人のために作曲することがほとんどです。クラリネット作品に関しても、同じように作曲されてきました。例えば、モーツァルトのクラリネット協奏曲はアントン・シュタットラーに、ウェーバーのクラリネット作品の多くはカール・ベールマンに、そしてブラームスの作品は、リヒャルト・ミュールフェルドに。いずれも当時、活躍していたクラリネットのヴィルトゥオーゾたちです。前の記事でも書きましたが20世紀の作曲家にとって、ベニー・グッドマンはそういった存在でした。

ベニー・グッドマンにとっての最初のクラシック音楽の作曲家との仕事はバルトークのコントラスツでした。彼はバルトークにヴァイオリニストのシゲティと演奏するためにそれぞれの楽器のカデンツァが含まれる2楽章構成の作品を依頼しました。そうして作曲されたのがコントラスツの1楽章と3楽章です。1楽章にはクラリネットの、そして3楽章にはヴァイオリンによる華やかなカデンツァがあります。2楽章はバルトークからのサプライズでした。
ベニー・グッドマンは、当時のことをこのように振り返っています。「現代音楽を聴く人々がバルトークのような作曲家がスコアに書き記したすべてのことを理解して聴いているとは思えません。複雑に聴こえているときでも、すべての音はその場所でそれぞれに意味を持っている。」

1楽章Verbunkosはもともと軍隊の隊員募集の際に使われた舞曲です。この舞曲は付点のリズムが使われるゆっくりな部分とテンポの速いヴィルトゥオーゾの部分から成り立ちます。1楽章はヴァイオリンのピッチカートから始まり、クラリネットがその後、Verbunkosのテーマを引き継ぎます。
2楽章Pihenöは1楽章、3楽章に比べてほとんど民族音楽の要素は含まれておらず、どちらかというと夜の音楽のようなスタイルになっています。
3楽章Sebesではヴァイオリン奏者はGis-D-A-Esと調弦された楽器が必要です。この楽章は速くエネルギッシュな部分とブルガリア音楽のリズムを持つトリオから構成されています。
この曲の構成は全体に大きなコントラストを作り出しています。ヴィルトゥオーゾで民族舞曲の要素をもつ1楽章と3楽章、それに対する静かな2楽章。そして1楽章ではクラリネットが、3楽章ではヴァイオリンが重要で、それぞれの楽章にカデンツァがあります。

Bartók: Kontraste für Violine, Klarinette und Klavier

Benny Goodmans erste Zusammenarbeit mit einem klassischen Komponisten war im Jahr 1938 mit Béla Bartók und seinem Werk «Kontraste». Der ungarische Geiger Joseph Szigeti beantragte bei Bartók ein Werk für ihn und Goodman. Beide wollten zuerst nur ein Stück mit zwei Sätzen haben, aber Bartók schrieb freiwillig dazu noch eine Brücke zwischen den zwei Rhapsodien. Verbunkos ist ein Tanz der ursprünglich bei der Anwerbung von Soldaten gespielt wurde. Dieser ist aus einem langsamen Teil mit punktierten Rhythmen und einem schnellen virtuosen Teil gebildet. Der ersten Satz fängt mit Pizzikati auf der Geige an. Darauf folgt die Klarinette mit einem typischen Verbunkos-Thema. Der zweiten Satz, Pihenö, hat kaum volksmusikalische Elemente im Vergleich mit den äusseren Sätzen, er ist eher im Stil einer Nachtmusik. Am Anfang vom Sebes braucht man eine Skordatur-Violine in Gis-D-A-Es. Der Finale ist aus sehr schnellen energischen Teilen und einem Trio mit bulgarischen Rhythmen gebildet. Zwischen den Sätzen gibt es viele starke Kontraste. Die Struktur des Stückes bildet einen grossen Kontrast: der virtuose und volkstänzerische Verbunkos und Sebes gegen den ruhigen Pihenö. Der ersten Satz fokussierte sich auf die Klarinette und der dritten Satz auf die Violine. Die beiden Sätze haben Kadenzen für die betreffenden Instrumenten.

この曲は、自分のチューリッヒでのマスタープロジェクト、そして日本でも演奏したことがあります。クラリネット、ヴァイオリン、ピアノのトリオ編成の曲は多くはありません。その中でも特によく演奏される楽曲のひとつです。
合わせをするのも簡単な曲ではありません。ベニー・グッドマンがいうように、それぞれの楽器が複雑に絡み合います。三人の奏者がピタッと同じ感覚を持つことができれば、本当に生き生きとした素晴らしい作品です。

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