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2020年4月1日よりはじめます。
よろしくお願いします。

杏里

バルトーク / コントラスツ

作曲家は作曲するとき、自分が演奏できる楽器のため、依頼を受けて、もしくは友人・知人のために作曲することがほとんどです。クラリネット作品に関しても、同じように作曲されてきました。例えば、モーツァルトのクラリネット協奏曲はアントン・シュタットラーに、ウェーバーのクラリネット作品の多くはカール・ベールマンに、そしてブラームスの作品は、リヒャルト・ミュールフェルドに。いずれも当時、活躍していたクラリネットのヴィルトゥオーゾたちです。前の記事でも書きましたが20世紀の作曲家にとって、ベニー・グッドマンはそういった存在でした。 ベニー・グッドマンにとっての最初のクラシック音楽の作曲家との仕事はバルトークのコントラスツでした。彼はバルトークにヴァイオリニストのシゲティと演奏するためにそれぞれの楽器のカデンツァが含まれる2楽章構成の作品を依頼しました。そうして作曲されたのがコントラスツの1楽章と3楽章です。1楽章にはクラリネットの、そして3楽章にはヴァイオリンによる華やかなカデンツァがあります。2楽章はバルトークからのサプライズでした。ベニー・グッドマンは、当時のことをこのように振り返っています。「現代音楽を聴く人々がバルトークのような作曲家がスコアに書き記したすべてのことを理解して聴いているとは思えません。複雑に聴こえているときでも、すべての音はその場所でそれぞれに意味を持っている。」 1楽章Verbunkosはもともと軍隊の隊員募集の際に使われた舞曲です。この舞曲は付点のリズムが使われるゆっくりな部分とテンポの速いヴィルトゥオーゾの部分から成り立ちます。1楽章はヴァイオリンのピッチカートから始まり、クラリネットがその後、Verbunkosのテーマを引き継ぎます。2楽章Pihenöは1楽章、3楽章に比べてほとんど民族音楽の要素は含まれておらず、どちらかというと夜の音楽のようなスタイルになっています。3楽章Sebesではヴァイオリン奏者はGis-D-A-Esと調弦された楽器が必要です。この楽章は速くエネルギッシュな部分とブルガリア音楽のリズムを持つトリオから構成されています。この曲の構成は全体に大きなコントラストを作り出しています。ヴィルトゥオーゾで民族舞曲の要素をもつ1楽章と3楽章、それに対する静かな2楽章。そして1楽章ではクラリネットが、3楽章ではヴァイオリンが重要で、それぞれの楽章にカデンツァがあります。 Bartók: Kontraste für Violine, Klarinette und Klavier Benny Goodmans erste Zusammenarbeit mit einem klassischen Komponisten war im Jahr 1938 mit Béla Bartók und seinem Werk «Kontraste». Der ungarische Geiger Joseph Szigeti beantragte bei Bartók ein Werk für ihn und Goodman. Beide wollten zuerst nur ein Stück mit zwei Sätzen haben, aber Bartók … Weiterlesen バルトーク / コントラスツ

Benny Goodman

まずは、私のチューリッヒでのマスタープロジェクトのプログラムノートから。テーマはジャズクラリネット奏者ベニー・グッドマン。私がクラリネットが好きになっていくきっかけのひとつでもあります。 ベニー・グッドマンクラシック音楽における彼の旅 「キング・オブ・スイング」、ベニー・グッドマンは有名なアメリカのジャズクラリネット奏者であり、バンドリーダーです。1938年、彼はニューヨーク・カーネギーホールでジャズのコンサートを開催しました。当時、アメリカではまだ人種差別が色濃く残っていましたが、演奏会ではアフリカ系アメリカ人の奏者もともに演奏し、大きな話題となりました。ベニー・グッドマンはクラシック音楽界でも重要な存在です。多くの20世紀の作曲家、例えばヒンデミット、ミヨー、アーノルド等は、彼に作品を献呈しました。そしてそれらの作品は今でも私たちクラリネット奏者にとってとても重要なレパートリーです。彼にとってジャズとクラシックは2つの異なるジャンルではなく、2つの補い合うジャンルでした。「クラシックでは、音の質、他の楽器、フレーズ、テンポなど、作曲家がどのように作品を作曲したのかを考えて、その音楽の中でベストなものを表現する。それがすべて整って、他の演奏家と同じアイディアを感じることができれば、それはジャズ奏者が「スウィング」と呼ぶものと全く同じなのです。」 Benny Goodmanseine Reise zur klassischen Musikwelt Der «King of Swing», wie man Benny Goodman auch nannte, war ein sehr berühmter amerikanischer Jazzklarinettist und Bandleader. Im Jahr 1938 gab er sein erstes Jazz-Konzert in der New Yorker Carnegie Hall mit seiner Big Band, dem Benny Goodman Orchestra und anderen berühmten Gastmusikern, darunter auch … Weiterlesen Benny Goodman

ブログ nur auf japanisch

日本語限定でブログをはじめてみようかと思います。 内容は、 プログラムノートを中心に。 今までいろいろとプログラムノートを書いてきました。 その作業で色々なことを調べて、コンパクトにまとめたものを印刷してきました。 でも、私のメモの中にはたくさんの他の情報も。 それを少しずつ、公開していく場所にしようかと思います。 不定期更新ですが、 どうぞよろしくお願いいたします。 杏里